新型コロナによる休校期間中、クラスの生徒から「大手前高松の卒業生で一番成功している人に会いたい」と聞かれ、私は迷わず大坂靖彦さんの名前を挙げました。するとその生徒はすぐにSNSでメッセージを送り、翌日には「大坂さんが家においでと言っています」と。半信半疑のままクラスの半数ほどでご自宅を訪問し、あたたかく迎えていただいたあの日の時間は、私たちにとって一生の宝物です。
その出会いをきっかけに、大坂さんとの交流が始まりました。若者未来塾やドリームシッププログラムを通じて、県内外の中高生に希望を与える取り組みを共に実現し、学校運営に関しても数多くのアドバイスをいただいています。

「四国一の中高一貫校をつくる」と決意し、改革に踏み出したこの4年間。時に孤独や迷いもありましたが、大坂さんの後押しがあったからこそ、信念を貫くことができました。ほぼ全入だった中学入試の倍率は今や2倍を超え、生徒数も1.6倍に増加。夢が少しずつ現実になっています。
これからも、教育の現場と社会をつなぎ、若者の可能性を信じて行動し続ける大坂さんの姿に学びながら、共に未来をつくっていけたら幸せです。