関係者からのコメント

大坂靖彦さんとの関わりと活動へのメッセージ
14

大坂靖彦さんとの関わりと活動へのメッセージ

オーデイオ・ビデオ・エンターテインメント

コンサルタント 横井 昭

ドイツ関連

大坂靖彦さんとの出会い
大坂さんは元ドイツ・パナソニックの駐在員で、私は元北米パナソニックの駐在員で、お互いの友人の紹介で、2010年の春に初めてお目に掛かりました。大坂さんが理事をして居られる高松市五色台の喝破道場の野田大燈和尚と御一緒に丸亀市今津の私の所有する庄屋の屋敷を訪問されました。殿様や上級武士が訪問してくれた際に完全保護の為の厳秘の隠れ部屋が屋根裏にある所を御案内し、今日では四国で唯一の現存であると説明いたしますと、大坂さんは、オランダの「アンネの日記」を彷彿しますね、と感想を述べられました。

ドイツの館
大坂さんは学生時代に1人でナホトカからシベリア鉄道経由で欧州20ケ国を1年間をかけて無銭旅行をされた武勇伝は格別の価値ある行動でありました。高松市に「ドイツの館」を設立されドイツからの青年の訪問者を暖かく迎い入れて食事や宿舎を提供されました。
私の父が大日本帝国海軍中尉で2年間ベルリン工科大学留学を拝命し、その遺品の一部をドイツの館に寄付させて頂きました。

大坂さんの御家族との御付き合い
2011年~2012年にかけて大坂さんの高松市や東京都江東区の御宅を訪問し極めて友好あふれる楽しい時間を過ごしました。大坂さんのお嬢さんの御家族がロサンゼルスに居られ、大坂さんの訪米時には、私達の家族が揃って夕食会など絆を深めてまいりました。
在ロサンゼルス・ドイツ総領事ともビバリーヒルズの私達の家を訪問されて日独友好パーティーを開催して一層の親密さが進行致しました。そして大坂塾のロサンゼルス出張所に御指定の栄誉も頂きました。

ドイツ研修旅行・スピ-チコンテスト・独日協会ボン創立40周年
2016年には大坂さん主催で香川県日独協会のメンバー各位、多田野栄、住谷幸伸、林充代等とドイツ研修旅行に参加する機会がりフランクフルト近くのニアシユタインの花電車でワイナリーを見学(ここは、大坂さんが学生時代に無銭旅行ヒッチハイクの思い出の一つ)、ロブレンツからライン川下り、独日協会ボン創立40年記念祝賀夕食会、ケルン大聖堂見物、ザイン城見学や大坂さん旧知のアㇾクサンダ-ザイン公爵と記念の昼食会、ベルリンに飛んで第2次世界大戦で東西ドイツに分断された「ベルリンの壁」の跡地やチェックポイント・チャ-リ-、ブランデンブルグ門など一昔前の生々しい戦況を見学する事が出来ました。ベルリンの日本国大使館での
ドイツ青年10人の日本語での熱意迸るスピ-チコンテスト視聴、ペルガモン博物館やマイセン陶磁器博物館など誠に素晴らしい思い出深い旅行を堪能しました。

セレンディピティ(serendipity)
1965年大坂さんが学生時代に無銭ヒッチハイクで、ノルウェーの新聞社を訪問して出会った新聞記者を、50年後に訪ねると、その人はオスロ大学の名誉教授で健在でおられ、電話で話が出来た全くの偶然が実現し誠に類稀なる幸福を掴む凄い驚異に値する事だったと思います。
その同じ場所での50年前に新聞紙に掲載された大坂さんの写真の対比は偶然中の偶然で、同行した奥様の陽子様と共に大坂さんの日頃の弛まぬ研鑚と熱意が伝わって来ます。

香川県知事/浜田恵三・ハンチントン財団への移築
2012年大坂さんの御紹介で当時の浜田恵三・香川県知事と会見する機会を得ました。
私の目的は丸亀市今津の筑後320年余の庄屋の屋敷を香川県として保存して頂く事が可能か相談をする事でした。知事は関心を持たれ色々と御教示を頂きました。

後日談になりますが、この庄屋の屋敷が2016年にロサンゼルス郊外にあるハンチントン財団から要請があり、解体して、財団内の日本庭園に移築の話が進みました。浜田知事に御願いして日本の文化財が海外に移る事を快く了解して頂きました。庄屋の家屋と屋敷を寄付する事になり財団との契約調印を済ませて、2021年に神主の御願いして棟上げ式を行いました。
移築工事はコロナ問題で2年間程中断しましたが日本から解体作業を担当した経験豊富な大工さんが来て完成し、2023年10月に2日間に亘り内外の名士400人余を招待して開始式が行われました。その様子は地方紙のみならず全国紙に報道されて見学訪問者が増え続きロサンゼルスの名所にまで数えられるに至りました。再構築工事前に浜田知事も現場視察に御越しになり、2023年には、現香川県知事池田豊人氏も完成した庄屋の屋敷の御視察に来られました。2024年には大坂さんの御家族がお揃いでハンチントン財団の庄屋の屋敷を見学に来られ日本の文化遺産が米国で関心が高まっている事を大変に喜んで頂きました。